足裏にはさまざまなツボがありますが、頭痛に特に効果があるとされるツボを5つ厳選して紹介します。
どのツボもセルフケアで押せる場所にあるので、覚えておくととても便利ですよ。
ここでは、ツボの場所・押し方・効能についても分かりやすくお伝えします。
湧泉(ゆうせん)
湧泉は、足裏の中でも最も有名なツボのひとつで、生命エネルギーが湧き出る場所とされています。
場所は、足の裏の土踏まずより少し上、足指を曲げたときにくぼむ部分です。
ここを3秒ほどかけてゆっくり押し、同じリズムでゆっくり離す、というのを5回ほど繰り返します。
湧泉は血行を促進し、全身のめぐりを整えてくれるので、頭痛だけでなく冷えや疲れにも効果があります。
特に朝のだるさや、夕方の頭の重さを感じるときに押してあげると、リフレッシュ感が全然違いますよ。
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失眠(しつみん)
名前の通り、「眠れないときに効く」とされているツボですが、実は頭痛にも効く万能ポイントなんです。
場所は足の裏ではなく、かかとの中央にあります。
ここは刺激すると副交感神経が優位になり、リラックス状態に導かれるため、緊張型頭痛やストレス性の頭痛に効果的です。
両手の親指でかかとを包み込むように持ち、円を描くように刺激してあげると、じわじわ血流が良くなっていくのが分かります。
寝る前に押してあげると、ぐっすり眠れて翌朝の頭痛が軽くなることもよくあります。
かかとは少し固いのでゴルフボールを押し当ててもいいですね。
太衝(たいしょう)
太衝は、足の甲側にあるツボで、肝臓の経絡に属している重要なポイントです。
場所は、足の親指と人差し指の骨が交差するあたりのくぼみ。
精神的なイライラやストレスによって引き起こされる頭痛に対して、抜群の効果を発揮します。
このツボを押すと、ふっと心が軽くなるような感覚がある方も多いです。
デスクワークで神経が張り詰めていたり、怒りっぽくなっているときなど、試してみると気持ちが整ってくる感じがしますよ。
内庭(ないてい)
内庭は、足の甲側、足の人差し指と中指の間にあるツボで、消化器系とつながりがあります。
胃の不調や食べ過ぎによる頭痛に特に効果があり、二日酔いなどで頭が重いときにもおすすめです。
食後に頭が痛くなるタイプの方は、一度このツボを試してみてください。
押すと少しチクッとする感覚がありますが、それが効いてる証拠です。
ツボの中心に指を当てて、3秒押して3秒離すをゆっくり繰り返しましょう。
三陰交(さんいんこう)
最後に紹介する三陰交は、足裏というより足首の内側、くるぶしの上あたりにあるツボです。
女性ホルモンに深く関係していて、生理前後の頭痛やPMSによる不調に効果があると言われています。
このツボは女性の健康維持には欠かせない場所としても有名で、冷え性やむくみにも対応可能です。
手の親指で骨の内側をなぞるようにしてゆっくり押すと、じんわりと温かくなる感覚があります。
月経前後に頭痛がつらくなるタイプの方には特におすすめですよ。
私は生理前後の症状にとても苦しめられてきたので、この山陰交をはじめとして色々なツボ押しをしてきました。
どのツボもそれぞれの特性があるので、体調や原因に合わせて使い分けてみてくださいね。
「今日はストレスかな?」「昨日食べすぎたかも…」というときに、意識して押してみると効果が実感しやすくなりますよ。
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足裏ツボの正しい押し方と注意点
ツボの場所を知っていても、押し方を間違えると効果が出にくくなったり、かえって逆効果になることもあります。
頭痛をやわらげるために足裏ツボを活用するなら、正しい方法とタイミングを知っておくことが大切です。
ここでは、押し方のコツから注意点まで、実践で使える情報をわかりやすく解説していきます。
力加減のコツ
ツボを押すときに一番大事なのが「力の加減」です。
つい「強く押したほうが効くんじゃないか」と思いがちですが、実はこれ逆効果になることもあるんです。
基本は「痛気持ちいい」と感じる強さがベストです。
痛すぎる場合は体が緊張してしまい、かえって血行が悪くなってしまうんですよね。
親指の腹を使って、指の関節を曲げずに体重を乗せるようにして押すと、自然で負担の少ない圧がかかります。
3秒押して、3秒かけてゆっくり離す。このリズムを守るだけで、ずいぶん効果が変わってきますよ。
押すときに息を吐きながら行うと、リラックス効果がさらに高まります。
1回あたりの時間
1回に何分くらい押せばいいの?と疑問に思う方も多いですが、目安としては1つのツボに対して1~2分以内が理想的です。
長く押しすぎると刺激が強すぎて逆効果になることもあるため、欲張りすぎないことがポイントですね。
朝の起きがけに1~2分、夜寝る前に1~2分といった感じで、短時間でもこまめに行う方が継続しやすく効果も安定してくるように思います。
毎日少しずつ取り入れるだけで、体の反応が変わってくるのが実感できるはずです。
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■頭痛の時は寝具も肌触りの良い物がいいですよね。
やってはいけないタイミング
足裏ツボ押しは万能に見えますが、避けたほうがいいタイミングもあるので注意が必要です。
たとえば「食後すぐ」「熱があるとき」「体が極端に疲れているとき」などは避けるべきタイミングです。
血流が大きく変化するため、逆に体調を崩す可能性もあります。
また、妊娠中や持病がある方は、必ず資格を持っている人に相談してから行うようにしてくださいね。
基本的には、体がリラックスしている時間帯(たとえば入浴後や寝る前など)に行うのがベストです。
自分の体調をしっかり観察することもセルフケアではとても大切ですよね。
効果を高めるコツ
せっかくツボを押すなら、少しでも効果を引き出したいですよね。
実はちょっとした工夫で、ツボ押しのパワーをグンと高めることができるんです。
たとえば「足湯をしてから押す」「アロマオイルを使って滑りを良くする」「好きな音楽を流してリラックスする」など、環境を整えるだけでも効果が変わってきます。
特に足湯と組み合わせると、足裏が柔らかくなってツボがとらえやすくなりますし、血行もよくなって相乗効果が期待できます。
実際に私が施術をしている時も足湯をしてもらってから足つぼマッサージをしていました。
足湯をする事で冷え対策にも繋がるので冷え性の人にもおすすめの方法です。
ツボ押し以外にもできる足裏ケア習慣
頭痛のケアといえばツボ押しが有名ですが、足裏にはそれ以外にも日常的に取り入れられるセルフケアの方法があります。
ツボ押しだけに頼らず、いろんな角度からケアすることで、頭痛の頻度や重さがぐっと軽くなることもあるんですよ。
ここでは、取り入れやすくて効果的な4つの足裏ケアを紹介します。
足湯で血行促進
足裏ケアの基本中の基本、それが「足湯」です。
足を温めると全身の血行がよくなり、頭の方の緊張もゆるんでいくんですね。
特に冷え性の人や、夕方になると足が重だるくなるタイプの方は、足湯だけでもかなり楽になります。
やり方はとてもシンプルで、バケツや洗面器に40℃前後のお湯を入れて、くるぶしが浸かるくらいまで足を入れます。
私は頭痛が酷くなりそうだなって思った時にはバケツにお湯をいれて足湯をしていました。
お湯がぬるくなるたびにヤカンにいれておいたお湯をたしながら頭痛が軽減するまで足湯をしていたものです。
お気に入りのアロマオイルがある人は数滴加えるとリラックス効果も期待出来ますが、頭痛があるときは香りがキツいとかえって気になるのでその点は注意してみて下さいね。


足裏ストレッチで緊張緩和
意外と知られていないのが、足裏のストレッチの効果です。
足裏はたくさんの筋肉が集まっている場所なので、固くなると体全体のバランスが崩れやすくなってしまいます。
そんなときにおすすめなのが、足指のグーパー運動や、足の甲を反らすストレッチです。
朝起きたときや寝る前など、ちょっとしたタイミングで取り入れると、足裏の緊張が和らぎ、頭にまで血流が巡りやすくなります。
とくにデスクワーク中心の人は、足の筋肉が使われずにガチガチになっていることが多いので、軽いストレッチだけでも体がスッキリしてきますよ。
睡眠の質も改善しよう
足裏ケアのもうひとつの大きなメリットが「睡眠の質の向上」です。
深い眠りがとれるようになると、体の回復力もアップし、頭痛が出にくくなってくるんですよね。
特に失眠や三陰交などのリラックス系のツボを寝る前に刺激してあげると、副交感神経が働いて
自然と眠気が訪れます。
睡眠中にしっかり体を休ませることができれば、朝の頭の重さやモヤモヤも軽減されるようになります。
寝つきが悪い方や、途中で目が覚めてしまう方には、ぜひ足裏ケアを試してみてくださいね。
ツボ押しに加えて、こういった日常のケアを組み合わせることで、頭痛に強い体をつくっていくことができます。
無理のないペースで、できることから少しずつ始めてみてくださいね。
頭痛に悩む方にとって、「足裏のツボ」は自然で続けやすいセルフケアの選択肢です。
まとめ
本記事では、頭痛に特に効果がある5つの足裏ツボ(湧泉・失眠・太衝・内庭・三陰交)を紹介し、それぞれの位置や押し方、効能について詳しく解説しました。
さらに、効果的な押し方のコツや避けるべきタイミング、ツボ押しの力を高める工夫もまとめています。
また、足湯やストレッチといった日常の足裏ケア習慣もあわせて取り入れることで、より安定した頭痛予防につながります。
自分の体を整える第一歩として、無理なく今日から始められるヒントを得られていれば幸いです。
忙しい日々の中で、少しだけ立ち止まって、自分の足をケアする時間をつくってみてくださいね。

